夕方の光が、道を長く染めていた。
歩くたびに影が伸びて
三人の距離が少しずつ揺れる。
雫がぽつりと言う。
雫「れお、顔に出てる」
玲央「なにが」
雫「ふふっ、なんでもない」
それ以上は言わないまま、前を向く。
その横で、月乃は少し先を歩いていた。
時々振り向いて
確かめるみたいに声をかける。
月乃「ちゃんと来てる?」
玲央「来てる」
短く返すと
それだけで足取りが少し軽くなった気がした。
交差点の手前で、雫が足を止める。
家の方向を指さして、小さく手を振った。
雫「じゃあ、またね」
月乃「うん、またね」
玲央も軽く手を上げて応えると
雫はそのまま振り返らずに歩いていく。
その背中が角を曲がって見えなくなると
道にはふたり分の足音だけが残った。
少しだけ静かになった道を、並ぶように歩く。
さっきまであった間が
いつのまにか埋まっていることに気づいた。
隣にいる距離が、なんとなく近く感じる。
それを言葉にすることはできないまま
そのまま歩き続けた。
それぞれの家の前で足を止めると
小さく手を振って別れる。
夕方の光の中で
そのままそれぞれの玄関へ入っていった。
歩くたびに影が伸びて
三人の距離が少しずつ揺れる。
雫がぽつりと言う。
雫「れお、顔に出てる」
玲央「なにが」
雫「ふふっ、なんでもない」
それ以上は言わないまま、前を向く。
その横で、月乃は少し先を歩いていた。
時々振り向いて
確かめるみたいに声をかける。
月乃「ちゃんと来てる?」
玲央「来てる」
短く返すと
それだけで足取りが少し軽くなった気がした。
交差点の手前で、雫が足を止める。
家の方向を指さして、小さく手を振った。
雫「じゃあ、またね」
月乃「うん、またね」
玲央も軽く手を上げて応えると
雫はそのまま振り返らずに歩いていく。
その背中が角を曲がって見えなくなると
道にはふたり分の足音だけが残った。
少しだけ静かになった道を、並ぶように歩く。
さっきまであった間が
いつのまにか埋まっていることに気づいた。
隣にいる距離が、なんとなく近く感じる。
それを言葉にすることはできないまま
そのまま歩き続けた。
それぞれの家の前で足を止めると
小さく手を振って別れる。
夕方の光の中で
そのままそれぞれの玄関へ入っていった。
