少し風のある午後だった。
空は高く、雲がゆっくり流れている。
砂場の縁に積もった細かい砂が
風にさらさらと動いていた。
公園には小さなすべり台と
色のはげたブランコが並んでいる。
三人で来ていた。
月乃はブランコに座り
足を前に出して地面を蹴る。
後ろから雫がゆっくり押すと
鎖が揺れて小さくきい、と鳴った。
雫「どう?高い?」
月乃「もうちょっと大丈夫〜」
風が頬をなで、髪がふわりと浮く。
その動きに合わせて
視界がゆっくり上下した。
少し離れたところで
玲央はボールをついていた。
ぽん、ぽん、と一定の音が続いている。
そのときだった。
同じくらいの男の子が近づいてきて
ブランコの前で足を止めた。
男の子「いっしょに遊ばない?」
ブランコがゆっくり止まり
雫の手も自然と止まる。
月乃は振り向いて、その子を見た。
少しだけ考えてから、小さくうなずく。
月乃「……うん、いいよ」
男の子が嬉しそうに笑って
それにつられて月乃と雫も笑った。
その空気がやわらかく広がった、次の瞬間。
ぽん、が少し強くなる。
ぽん。
ぽん。
さっきと同じはずの音なのに
どこか硬く響いた。
玲央はボールを抱えたまま歩いてくる。
足取りが、ほんの少し早い。
空は高く、雲がゆっくり流れている。
砂場の縁に積もった細かい砂が
風にさらさらと動いていた。
公園には小さなすべり台と
色のはげたブランコが並んでいる。
三人で来ていた。
月乃はブランコに座り
足を前に出して地面を蹴る。
後ろから雫がゆっくり押すと
鎖が揺れて小さくきい、と鳴った。
雫「どう?高い?」
月乃「もうちょっと大丈夫〜」
風が頬をなで、髪がふわりと浮く。
その動きに合わせて
視界がゆっくり上下した。
少し離れたところで
玲央はボールをついていた。
ぽん、ぽん、と一定の音が続いている。
そのときだった。
同じくらいの男の子が近づいてきて
ブランコの前で足を止めた。
男の子「いっしょに遊ばない?」
ブランコがゆっくり止まり
雫の手も自然と止まる。
月乃は振り向いて、その子を見た。
少しだけ考えてから、小さくうなずく。
月乃「……うん、いいよ」
男の子が嬉しそうに笑って
それにつられて月乃と雫も笑った。
その空気がやわらかく広がった、次の瞬間。
ぽん、が少し強くなる。
ぽん。
ぽん。
さっきと同じはずの音なのに
どこか硬く響いた。
玲央はボールを抱えたまま歩いてくる。
足取りが、ほんの少し早い。
