私のことをちゃんと見ていてくれた。 なにより、ウスイサチじゃなく、臼井千佐って呼んでくれた。 そのことが嬉しくて、胸の奥にじわじわと温かさが広がった。 ミルクティーみたいな人だな・・・そう思った。 「氷結の和木坂」なんて呼ばれているけど、私みたいなモブ女子にも優しくしてくれた。 その日から私の中で、和木坂課長の存在が日に日に大きくなっていった。 (和木坂課長、あなたがいるから、今日も頑張れます) 私ことウスイサチは心でそうつぶやき、再びパソコンとにらめっこした。