僅かな距離

何度忘れようとしても消えてくれない。

授業中も。

家に帰ってからも。

眠ろうとして目を閉じた時でさえ。

その言葉だけが何度も蘇る。

だから昨夜はほとんど眠れなかった。

眠ったのか起きていたのかも分からないまま朝になった。

鏡の前に立った時、自分の顔がひどく疲れて見えた。

それでも学校を休むことはできなかった。

休んだら負けな気がした。

休んだら心配される気がした。

休んだらまた何か言われる気がした。

だから今日も制服に袖を通して学校へ来た。

本当は来たくなかったのに。

教室へ入るだけで胸が苦しくなるのに。

それでも来るしかなかった。