僅かな距離

ホームルームの時間になった。

月城は教室へ向かう。

いつもと同じ廊下。

いつもと同じ教室。

なのに。

教室のドアを開く瞬間だけ妙に緊張した。

教室の中では生徒たちが話している。

笑い声も聞こえる。

一見すると普通の朝だ。

月城は自然を装いながら教室を見渡した。

そして、窓際の席。
月島の姿を見つける。
来ていた。

それだけで少しだけ安心した。

だが。

安心したのも束の間だった。