僅かな距離

嫌な予感が消えない。

理由は説明できない。

明確な証拠もない。

だが。

担任というのは時々そういうものだった。

数字や記録には現れない違和感を感じ取ることがある。

月城は出席簿を開いた。

一番上から順番に名前を確認していく。

何の意味もない行動だった。

なのに。

気づけば月島の名前のところで手が止まる。

「ほんとに大丈夫かよ……」

小さく呟く。
もちろん返事はない。