僅かな距離

月城は窓の外へ視線を向けた。

空はもう暗くなっている。

校門へ続く道も街灯の明かりに照らされ始めていた。

その時だった。

ふと。

校門の近くを歩く小さな人影が目に入る。

月島だった。

月城は思わず身を乗り出した。

だが。

月島はこちらを見ていない。

俯きながら歩いている。

その背中は驚くほど小さく見えた。