僅かな距離

「先生、あんたのこと気に入りすぎじゃない?」

「違います。」

反射的に否定した。

だが、その声は自分でも驚くほど弱々しかった。

「違わないでしょ。」

「何回話してると思ってんの?」

「ていうかさ。」

別の女子が口を開く。

「先生も迷惑だと思うよ?」

その言葉に陽依の肩が震えた。

「……え?」

「だってそうじゃん。」

女子は平然と言う。

「問題ばっか抱えてる生徒に付きまとわれて。」

「先生優しいから無視できないだけでしょ。」

「本当は困ってると思う。」