僅かな距離

月城が目を見開く。
陽依も自分で驚いた。

でも止まらなかった。

「放っておいてください」
「月島」
「どうせ分かんないじゃないですか!」

震える声が響く。

「先生に何が分かるんですか」

涙が溢れる。もう隠せない。

「何も知らないくせに」
「……」
「優しくしないでください」

月城は黙って聞いていた。
陽依は俯く。
最低だと思った。

心配してくれている人に八つ当たりしている。
でも。

もう限界だった。
すると。