僅かな距離

昼休み。

陽依は屋上へ続く階段にいた。

立入禁止の扉の前。

誰も来ない場所。

最近の避難場所だった。

膝を抱えて座る。

すると突然、涙が落ちた。
一滴。
また一滴。

止まらない。

苦しい。

怖い。

学校へ行きたくない。
でも親には心配をかけたくない。
先生には迷惑をかけたくない。
誰にも嫌われたくない。

全部抱え込んだ結果、
陽依は一人で壊れ始めていた。