僅かな距離

このまま今日が終わればいいのに。

そんなことを考える。

けれど時計の針は止まらない。

現実は待ってくれない。

陽依はゆっくり起き上がった。

鏡の前に立つ。

そこに映る自分の顔を見て思わず目を逸らした。

顔色が悪い。

目の下には薄く隈ができている。

笑ってみようとした。

うまくできなかった。

自分でも驚くくらい不自然だった。