花韮は、夜空を眺めながら思い出に耽る。
すると。
「あっ!花韮いたいた!もー何してんの?まだパーティ終わってないし!」
ちゃんはちが、花韮丘をかけて花韮の隣に座る。
…わざわざ、山頂付近ではなく、傾斜な方に。
「…少し、な。ここはベルギアにも関係のある場所だ。…人里ができたと、報告を。」
「…そっかぁ…。ハーデン好きだったもんね、ここ」
「あぁ…。」
花韮は、吐き出すようにそう呟く。
ちゃんはちは気付いていた。
花韮の頬に、涙腺の跡があることを。
花韮の泣いている姿を見たことはない。
しかし、泣いた後の姿は幾度も見たことがある。
それを見たときの花韮は、ちゃんはちの知っている「花韮」であり、そうでなかった。
「…なぁ、ちゃんはち。」
「…なに?」
「…夜空はどこまでも繋がっていると思うか?」
「え、なにそれ」
「…私はな、繋がっていると思う。あいつが言ってくれたんだよ。…私とあいつが会えなくなっても、この空だけは繋がっていると。」
ちゃんはちは、夜空を見上げる花韮の横顔を見つめる。
「__私は、二人は空だけで繋がっているわけじゃないと思うよ」
「…は?」
「心だよ。それと記憶と絆。二人は、きっとそれも繋がっているよ」
花韮は、驚いたように目を見開く。
そして、安堵したような、そんな微笑みを浮かべた。
ちゃんはちは、笑う花韮を久しぶりに見たような気がした。
「…フッ。ベルギアの悪知恵か?」
「それでいうと花韮も悪知恵植え付けられてんじゃん」
「…あぁ。そうだな。」
花韮は、そう小さく呟く。
「…ちゃんはち。」
「なに?」
「…ベルギアはな。…凄いんだ。こんな言葉じゃ収まらないくらい、人として尊敬している。…父親を原生生物に殺されて荒んだ私の心を温かく包んで見守ってくれたんだ。私はあいつを恨んでいない。この立場になって、あの日のベルギアのように頭を下げることがあったんだ。ベルギアはな、私が犯したミスでも一緒に謝ってくれたんだ。…私には、できない。」
ちゃんはちは、相槌を打ちながらその言葉を聞く。
知っていた。ハーデンは本当にすごい人だって。ハーデンがいなくなるその時まで、ハーデンはちゃんはちを温かく見てくれたのだ。
だからこそ、花韮は甘えてしまったのだろう。
それを悪とちゃんはちは全く思っていない。
ハーデンは、花韮が甘えてしまっていることも否定せず、肯定せず。そこにずっといるように在り続けた。
花韮は口を開く。
「…ベルギアは、私に知らない世界を教えてくれた。あいつは認めてくれなかったが、私はあいつを師匠だと思っている。…だからな。」
花韮は、ちゃんはちの瞳を見つめる。
ちゃんはちは見られたことに気づいて花韮を見つめた。
「ベルギアは、私が見つけ出す。あいつのそばに一番いたのに、私はあいつのことを何もわかっていない。だから、また会えるのならあいつを__ベルギアのことを理解したいんだ。」
「そんなこと言って、何もわかってなくないじゃん」
「は?」
「だーかーら、花韮が一番近くにいたんだから、花韮が一番ハーデンに詳しいんだって。私の知らないことも全部知ってんじゃん」
「…それはそうかもしれないが、私が言っているのは…」
「分かってるし!だけどね!ハーデンのことを一万年も前から知ってるのの花韮だけじゃん!私は強いハーデンしか知らないけど、花韮はきっと今より人間臭いハーデンのこと知ってるんでしょ?知らないことを新たに知ることも大切だけどさ、今知ってるハーデンのすごいところをもっと大切にしようよ!」
「…」
花韮は、珍しく口を開きながら呆然とする。
「…あぁ。…そうだな。…ありがとう。」
ようやく溢したその言葉に、ちゃんはちは微笑む。
その後、二人は静かで壮大な夜空を無言で眺めるのだった。
すると。
「あっ!花韮いたいた!もー何してんの?まだパーティ終わってないし!」
ちゃんはちが、花韮丘をかけて花韮の隣に座る。
…わざわざ、山頂付近ではなく、傾斜な方に。
「…少し、な。ここはベルギアにも関係のある場所だ。…人里ができたと、報告を。」
「…そっかぁ…。ハーデン好きだったもんね、ここ」
「あぁ…。」
花韮は、吐き出すようにそう呟く。
ちゃんはちは気付いていた。
花韮の頬に、涙腺の跡があることを。
花韮の泣いている姿を見たことはない。
しかし、泣いた後の姿は幾度も見たことがある。
それを見たときの花韮は、ちゃんはちの知っている「花韮」であり、そうでなかった。
「…なぁ、ちゃんはち。」
「…なに?」
「…夜空はどこまでも繋がっていると思うか?」
「え、なにそれ」
「…私はな、繋がっていると思う。あいつが言ってくれたんだよ。…私とあいつが会えなくなっても、この空だけは繋がっていると。」
ちゃんはちは、夜空を見上げる花韮の横顔を見つめる。
「__私は、二人は空だけで繋がっているわけじゃないと思うよ」
「…は?」
「心だよ。それと記憶と絆。二人は、きっとそれも繋がっているよ」
花韮は、驚いたように目を見開く。
そして、安堵したような、そんな微笑みを浮かべた。
ちゃんはちは、笑う花韮を久しぶりに見たような気がした。
「…フッ。ベルギアの悪知恵か?」
「それでいうと花韮も悪知恵植え付けられてんじゃん」
「…あぁ。そうだな。」
花韮は、そう小さく呟く。
「…ちゃんはち。」
「なに?」
「…ベルギアはな。…凄いんだ。こんな言葉じゃ収まらないくらい、人として尊敬している。…父親を原生生物に殺されて荒んだ私の心を温かく包んで見守ってくれたんだ。私はあいつを恨んでいない。この立場になって、あの日のベルギアのように頭を下げることがあったんだ。ベルギアはな、私が犯したミスでも一緒に謝ってくれたんだ。…私には、できない。」
ちゃんはちは、相槌を打ちながらその言葉を聞く。
知っていた。ハーデンは本当にすごい人だって。ハーデンがいなくなるその時まで、ハーデンはちゃんはちを温かく見てくれたのだ。
だからこそ、花韮は甘えてしまったのだろう。
それを悪とちゃんはちは全く思っていない。
ハーデンは、花韮が甘えてしまっていることも否定せず、肯定せず。そこにずっといるように在り続けた。
花韮は口を開く。
「…ベルギアは、私に知らない世界を教えてくれた。あいつは認めてくれなかったが、私はあいつを師匠だと思っている。…だからな。」
花韮は、ちゃんはちの瞳を見つめる。
ちゃんはちは見られたことに気づいて花韮を見つめた。
「ベルギアは、私が見つけ出す。あいつのそばに一番いたのに、私はあいつのことを何もわかっていない。だから、また会えるのならあいつを__ベルギアのことを理解したいんだ。」
「そんなこと言って、何もわかってなくないじゃん」
「は?」
「だーかーら、花韮が一番近くにいたんだから、花韮が一番ハーデンに詳しいんだって。私の知らないことも全部知ってんじゃん」
「…それはそうかもしれないが、私が言っているのは…」
「分かってるし!だけどね!ハーデンのことを一万年も前から知ってるのの花韮だけじゃん!私は強いハーデンしか知らないけど、花韮はきっと今より人間臭いハーデンのこと知ってるんでしょ?知らないことを新たに知ることも大切だけどさ、今知ってるハーデンのすごいところをもっと大切にしようよ!」
「…」
花韮は、珍しく口を開きながら呆然とする。
「…あぁ。…そうだな。…ありがとう。」
ようやく溢したその言葉に、ちゃんはちは微笑む。
その後、二人は静かで壮大な夜空を無言で眺めるのだった。
