二人は空を進んでいたが、途中で花幻山の中腹に当たってしまう。
空を飛ぶのも飽きたので、二人はパワーボールから降りる。
「森の匂いが強いな。」
「雨降ってるからねー。でも私この匂い好きだな」
「どうやらお前とは分かり合えないかもしれない。」
「はぁ?うるさいやい。ハーデンだってこの匂い好きって言ってたもん」
「なんだ。ハーデンは雨が好きで尚且つこの森の匂いも好きなんだ。お前とは違うんだよ。」
「はぁ?じゃあ花韮とも違うじゃん」
ちゃんはちはそう言い、目線を前に向ける。
すると、目の前に大きなクレーターが見えた。
「…え?なにこれ?」
「ふむ。魔力が微かに残っている。原生生物ではないだろうが、危険なことに変わりはない。」
「なんか…なんだろ、あれかな?グレオキングかな?」
「夏眠のために巣作りをしていたところを魔物に襲われたと?」
「そうだと思ったけど…いやないかぁ…。魔物って裏の世界にいる生物でしょ?魔物がこっちの世界に来るのは御法度のはずだよ」
裏の世界と表の世界の契り。
それは、『裏の世界の者が表の世界に来ることもなく、表の世界の者が裏の世界に行くこともない』という平和永続のためのもの。
裏の世界のものが許可なく表の世界に訪れることは許されず、表の世界のものが許可なく裏の世界に行くことも許されていない。
そのため、魔物がこちらの世界に来たという説は限りなく薄い。
世界と世界を繋ぐ門に門番がいるわけではないが、煙花散花に住むのならこの契りは絶対に耳に挟んだことがあるはずだ。
となると。
「…魔力を操るものがいる。この雨も異変で確定だな。」
花韮は腕を組み直して呟く。
その言葉に、ちゃんはちはまたも半目になりながら問う。
「確定とか言いながら、私たちに調査依頼出したときから勘付いてたんじゃないの?」
「なぜそう思う?」
花韮は質問に質問で返す。
分かっているのに悪質な言葉で質問を投げかける。花韮の悪い癖だ。
ちゃんはちはげんなりとするが、きちんと質問に答える。
「だってこの雨、まじで微量だけど魔力含んでるもん。花韮が気づかないわけない」
「ふむ。及第点だな。」
「は?」
「…いいや。なんでもない。」
花韮の曖昧な言い方に、ちゃんはちはムスッとする。
何かあるなら直接の言えばいいものを。なぜそんなに言葉を濁らせるのか。
そこまで考えた瞬間、ふと、なぜ花韮が言葉を濁らせたのか理解したような気がした。
心のうちをばっちり目で捉えられたような、不思議な気持ちになる。
ちゃんはちは、花韮を見つめる。
花韮は、まるで動きを観察するかのようにちゃんはちを横目で見つめていた。
「…ねぇ。もし花韮が"思ってること"が本当ならどんな反応する?」
ちゃんはちは花韮の青い瞳を見つめながら呟く。
「『現実的にあり得ない』と言い返すな。」
「ふぅん。」
「らしくない反応だな。」
「なにがだよ」
「…いいや。なんでもない。」
花韮は、またも曖昧な返事で会話を終わらせた。
空を飛ぶのも飽きたので、二人はパワーボールから降りる。
「森の匂いが強いな。」
「雨降ってるからねー。でも私この匂い好きだな」
「どうやらお前とは分かり合えないかもしれない。」
「はぁ?うるさいやい。ハーデンだってこの匂い好きって言ってたもん」
「なんだ。ハーデンは雨が好きで尚且つこの森の匂いも好きなんだ。お前とは違うんだよ。」
「はぁ?じゃあ花韮とも違うじゃん」
ちゃんはちはそう言い、目線を前に向ける。
すると、目の前に大きなクレーターが見えた。
「…え?なにこれ?」
「ふむ。魔力が微かに残っている。原生生物ではないだろうが、危険なことに変わりはない。」
「なんか…なんだろ、あれかな?グレオキングかな?」
「夏眠のために巣作りをしていたところを魔物に襲われたと?」
「そうだと思ったけど…いやないかぁ…。魔物って裏の世界にいる生物でしょ?魔物がこっちの世界に来るのは御法度のはずだよ」
裏の世界と表の世界の契り。
それは、『裏の世界の者が表の世界に来ることもなく、表の世界の者が裏の世界に行くこともない』という平和永続のためのもの。
裏の世界のものが許可なく表の世界に訪れることは許されず、表の世界のものが許可なく裏の世界に行くことも許されていない。
そのため、魔物がこちらの世界に来たという説は限りなく薄い。
世界と世界を繋ぐ門に門番がいるわけではないが、煙花散花に住むのならこの契りは絶対に耳に挟んだことがあるはずだ。
となると。
「…魔力を操るものがいる。この雨も異変で確定だな。」
花韮は腕を組み直して呟く。
その言葉に、ちゃんはちはまたも半目になりながら問う。
「確定とか言いながら、私たちに調査依頼出したときから勘付いてたんじゃないの?」
「なぜそう思う?」
花韮は質問に質問で返す。
分かっているのに悪質な言葉で質問を投げかける。花韮の悪い癖だ。
ちゃんはちはげんなりとするが、きちんと質問に答える。
「だってこの雨、まじで微量だけど魔力含んでるもん。花韮が気づかないわけない」
「ふむ。及第点だな。」
「は?」
「…いいや。なんでもない。」
花韮の曖昧な言い方に、ちゃんはちはムスッとする。
何かあるなら直接の言えばいいものを。なぜそんなに言葉を濁らせるのか。
そこまで考えた瞬間、ふと、なぜ花韮が言葉を濁らせたのか理解したような気がした。
心のうちをばっちり目で捉えられたような、不思議な気持ちになる。
ちゃんはちは、花韮を見つめる。
花韮は、まるで動きを観察するかのようにちゃんはちを横目で見つめていた。
「…ねぇ。もし花韮が"思ってること"が本当ならどんな反応する?」
ちゃんはちは花韮の青い瞳を見つめながら呟く。
「『現実的にあり得ない』と言い返すな。」
「ふぅん。」
「らしくない反応だな。」
「なにがだよ」
「…いいや。なんでもない。」
花韮は、またも曖昧な返事で会話を終わらせた。
