仲間と私で未来を紡ぐ

二人はむーの研究室に入り、防水薬を受け取って外に出る。
薬を体にかけると、液体は身体にまとわりつくように溶けていった。
雨の下に行くと、まるで体が雨を弾くような不思議な感覚になる。

「雨がかかってる感覚はするのに濡れてない!すごい!」
「こんな薬が作れるとはもはや魔法の領域だな。」

二人は会話をしながらパワーボールを創り上げてそれに乗り込み、花幻山を目指していく。

「魔法じゃないっしょ。それに魔法使いなんてこの世にいるわけないし」
「残念ながら煙花散花にも魔法使いはいる。それにこの世界ではない別世界には、魔法使いがうじゃうじゃいるところもあるぞ。」
「え。何それ怖」
「そう思い込むのはいただけないぞ。魔法使いにも善良なものと邪悪なものがいる。あまり勘違いするな。」
「あなたはこっちの世界で勘違いしていただろうが」
「何のことを言っているのかさっぱりだな。」
「この人やばすぎ」

花韮のすっとぼけに、ちゃんはちは白目をむいて呆れる。
そんなちゃんはちの顔を見て見ぬふりし、花韮は問いかける。

「というか、魔法使いがいるのは花幻郷だぞ。」
「え?」
「知らないのか?東北地方に魔法の館なるものがある。私も数年前初めて知ったのだがな。建物自体は数百年前からすでに存在していたらしい。」
「…花韮の許可なしにそういうの建てていいの?」
「知らん。何も企んでいないだろうから放置している。」
「あなた自分の世界に対して無関心すぎない?」

ちゃんはちは、半目で花韮を見つめながらそういう。
しかし、次の言葉を聞いた瞬間、ちゃんはちは花韮から目を逸らしたのだった。

「__今は、それどころではないからな。」