突如として飛んできた飛来物は、皆のリーダーであるちゃんはちだった。
いかりは呆れながら、ちゃんはちの足を引っ張る。
「んぐぐぐ…ぅおらっ!!」
大きな株が抜けたような音が鳴り、ちゃんはちは地面から引っ込むかれた。
そんなちゃんはちの顔は、振ってくる岩石を顔面で受け止めたかのような地獄絵図になっている。
「あの…そこにむーちゃんいない?助けてくれないかな」
ちゃんはちは、モゴモゴとこもった声でむーに助けを求める。
「はぁ…。」
むーは呆れながらパワーボールを降り、ちゃんはちに近づく。
そして、着用している白衣から一つの小瓶を手に取った。小瓶の中には少し緑がかった液体が入っている。
「?なんだ?それ」
興味本位で聞いたいかりの声を、むーは小瓶のコルク蓋を開けながら聞く。
「常備している回復薬よ。量産型だから致命症には効かないけれど、これくらいなら綺麗に治るはずね。」
「ふぅん。治んなかったらどうすんの?」
「放置ね。」
「あの…キッパリ言うのやめてもらえますか?」
「冗談よ。ちゃんと治してあげるからこっち見なさい。」
「…あの、むー様はどこでございましょう」
むーは無言でポンコツなグループリーダーの頬を持ち、薬をぶっかける。
「ごふぉ!?」
鼻に入ったのか、ちゃんはちは情けない声をあげた。
それと同時に、ちゃんはちの地獄絵図だった顔はみるみる治っていく。
砕け散った骨、赤く腫れたがった皮膚、骨が刺さって出血した血と内出血。青あざも薄まり、数十秒程度でちゃんはちは元の幼なげな顔に戻った。
「本当にありがとおおおお!!!!」
ちゃんはちは叫びながらむーの元へと駆け寄る。
むーはそんなちゃんはちの頭部を手で抑えてキッパリと言う。
「気色悪い。」
言葉の刃に傷ついたのか、ちゃんはちは動ききぴたりと止めて肩を落として項垂れる。
そんなちゃんはちには目もくれず、いかりはこっそり盗んだ回復薬を太陽の光に照らす。
鮮やかな緑色の液に興味があるようで、小瓶を揺らしながらむーに問う。
「すっげぇ色してんなこれ。てか思うけど、お前の研究室とかにはピンク色とか紫とかあるだろ?なんで薬ってこんな色になるんだ?」
「使う材料によるわよ。回復薬は薬草をたくさん使うからそういう色になるの。というか、私の作る薬物のほとんどは緑がかっているわ。色が変わっているのは私が着色料を入れて区別しやすいようにしているだけよ。」
「ふぅん」
注意深く液体を眺めるいかりを見上げながら、むーは呟く。
「…薬を作っているところ、見るかしら。」
「うぇ、いいの!?」
少年のように目をキラキラさせながら言ういかりにむーは微笑む。
__不敵な笑みを。
(ちょうどいい感じのモルモットが手に入ってよかったわ。)
そう思いながら、むーはいかりを見つめる。
ちゃんはちは、不敵な笑みを浮かべるむーの心情を理解してうわぁと言いながらドン引く。
「…で。あなたはなんで空から飛んできたのかしら?」
話が一区切りついたからか、やみはそう切り出す。
言われた本人は、なんともないように笑いながら大雑把に話しをする。
「あぁ、それ?いやー花韮にぶっ飛ばされてさぁ」
「…一応、なぜそうなったのか聞いてもいい?」
「え?知らね」
「お前、変に花韮を怒らせんなよぉ?フレンドリーだけどあー見えて煙花散花最強なんだからな?」
「誰がフレンドリーだって?」
威圧的なその一言に、いかりは顔を固める。
振り向きたくない。振り向いたら死ぬ。
そう思考するいかりの肩に、優しく手が置かれる。
「そう言ってもらえると嬉しい。私は、位で私を決められたくないからな。」
予想外言葉に、皆は息を吐く。
…肩を置かれたいかりは、顔が白くなりガタガタと震えているが。
「…」
ただ、一人。
やみは、花韮の後ろにいる女性に鋭い目線を向け続ける。
女にしては、いや男にしても背の高い女性。
黒髪ロングの一つ結び。
虚な黒目。
「…なんであんたがここにいるの。」
聞いたことのないような低い声に、皆は驚く。
二人を見ると、見つめ合う視点の真ん中からバチバチと火花が散っているような感覚に陥る。
「なんだ。私のことがそんなに気に食わないか?」
火に油を注ぐような発言に、皆はオドオドしてしまう。
「そうではないわ。聞きたいのは一つだけよ。」
やみは、指を一つ立てる。
そして、さらに目付きを鋭くしてこう言い放った。
「感情の世界から抜け出して、今の今まで何をしていたのかしら?」
いかりは呆れながら、ちゃんはちの足を引っ張る。
「んぐぐぐ…ぅおらっ!!」
大きな株が抜けたような音が鳴り、ちゃんはちは地面から引っ込むかれた。
そんなちゃんはちの顔は、振ってくる岩石を顔面で受け止めたかのような地獄絵図になっている。
「あの…そこにむーちゃんいない?助けてくれないかな」
ちゃんはちは、モゴモゴとこもった声でむーに助けを求める。
「はぁ…。」
むーは呆れながらパワーボールを降り、ちゃんはちに近づく。
そして、着用している白衣から一つの小瓶を手に取った。小瓶の中には少し緑がかった液体が入っている。
「?なんだ?それ」
興味本位で聞いたいかりの声を、むーは小瓶のコルク蓋を開けながら聞く。
「常備している回復薬よ。量産型だから致命症には効かないけれど、これくらいなら綺麗に治るはずね。」
「ふぅん。治んなかったらどうすんの?」
「放置ね。」
「あの…キッパリ言うのやめてもらえますか?」
「冗談よ。ちゃんと治してあげるからこっち見なさい。」
「…あの、むー様はどこでございましょう」
むーは無言でポンコツなグループリーダーの頬を持ち、薬をぶっかける。
「ごふぉ!?」
鼻に入ったのか、ちゃんはちは情けない声をあげた。
それと同時に、ちゃんはちの地獄絵図だった顔はみるみる治っていく。
砕け散った骨、赤く腫れたがった皮膚、骨が刺さって出血した血と内出血。青あざも薄まり、数十秒程度でちゃんはちは元の幼なげな顔に戻った。
「本当にありがとおおおお!!!!」
ちゃんはちは叫びながらむーの元へと駆け寄る。
むーはそんなちゃんはちの頭部を手で抑えてキッパリと言う。
「気色悪い。」
言葉の刃に傷ついたのか、ちゃんはちは動ききぴたりと止めて肩を落として項垂れる。
そんなちゃんはちには目もくれず、いかりはこっそり盗んだ回復薬を太陽の光に照らす。
鮮やかな緑色の液に興味があるようで、小瓶を揺らしながらむーに問う。
「すっげぇ色してんなこれ。てか思うけど、お前の研究室とかにはピンク色とか紫とかあるだろ?なんで薬ってこんな色になるんだ?」
「使う材料によるわよ。回復薬は薬草をたくさん使うからそういう色になるの。というか、私の作る薬物のほとんどは緑がかっているわ。色が変わっているのは私が着色料を入れて区別しやすいようにしているだけよ。」
「ふぅん」
注意深く液体を眺めるいかりを見上げながら、むーは呟く。
「…薬を作っているところ、見るかしら。」
「うぇ、いいの!?」
少年のように目をキラキラさせながら言ういかりにむーは微笑む。
__不敵な笑みを。
(ちょうどいい感じのモルモットが手に入ってよかったわ。)
そう思いながら、むーはいかりを見つめる。
ちゃんはちは、不敵な笑みを浮かべるむーの心情を理解してうわぁと言いながらドン引く。
「…で。あなたはなんで空から飛んできたのかしら?」
話が一区切りついたからか、やみはそう切り出す。
言われた本人は、なんともないように笑いながら大雑把に話しをする。
「あぁ、それ?いやー花韮にぶっ飛ばされてさぁ」
「…一応、なぜそうなったのか聞いてもいい?」
「え?知らね」
「お前、変に花韮を怒らせんなよぉ?フレンドリーだけどあー見えて煙花散花最強なんだからな?」
「誰がフレンドリーだって?」
威圧的なその一言に、いかりは顔を固める。
振り向きたくない。振り向いたら死ぬ。
そう思考するいかりの肩に、優しく手が置かれる。
「そう言ってもらえると嬉しい。私は、位で私を決められたくないからな。」
予想外言葉に、皆は息を吐く。
…肩を置かれたいかりは、顔が白くなりガタガタと震えているが。
「…」
ただ、一人。
やみは、花韮の後ろにいる女性に鋭い目線を向け続ける。
女にしては、いや男にしても背の高い女性。
黒髪ロングの一つ結び。
虚な黒目。
「…なんであんたがここにいるの。」
聞いたことのないような低い声に、皆は驚く。
二人を見ると、見つめ合う視点の真ん中からバチバチと火花が散っているような感覚に陥る。
「なんだ。私のことがそんなに気に食わないか?」
火に油を注ぐような発言に、皆はオドオドしてしまう。
「そうではないわ。聞きたいのは一つだけよ。」
やみは、指を一つ立てる。
そして、さらに目付きを鋭くしてこう言い放った。
「感情の世界から抜け出して、今の今まで何をしていたのかしら?」
