「ごめん吉香……。ずっと、ずっとずっと、何度も何度も、私の馬鹿みたいな恋愛相談に、乗ってくれて……本当に、ありがと」
最後まで言い終わる前に、吉香が抱きしめてくれた。
「そんなん、何回だって聞くし。」
「うん」
「当たり前じゃん。いくらでも私には愚痴って吐き出しゃいんだからさ。」
「うん。」
「好きだよ未怜。私はいつだってあんたの味方なんだから。」
「うん」
ダメだ。涙が止まらない。なんて浅はかだったのだろう。
私と詩太さんとの間には、壮大なストーリーがあるわけでもないのに。なんでこんなに悲しいのだろう。
14歳という若さで決められた婚約者は、私のことなんて微塵も見ちゃいない。
そんなこと、最初から分かりきっていたことなのに。
目が覚めてしまった私はどうなってしまうの?
私、この先どうしたらいい?



