片思いのはずだった

俺は今日中学校に入学した。

正直面倒くさいから適当にサボって卒業しようと思っていた矢先、花恋と目があった。

彼女は俺と目が合うと、子供を安心させる母親のように、にこっと笑った。
彼女も…不安だと思う。
それでも、他人を安心させるために笑うって…どんな教育受けているんだ…。

多分そこで花恋に恋した。
そこから1年経った。

俺の初恋に進展はない。

毎日、毎日廊下で見かけるたびに頬が緩むのを抑える。

そしてまた何日も経ったある日、俺は大きな決心をした。

―告白だ。

花恋ははっきり言って地味だ。

メガネに三つ編み。

だが俺は知っている。
花恋がメガネを外すと美少女だということを。
この前偶然花恋がメガネを外しているところが見えた。
本当に人間かと疑うほどの美貌だ。

いつ花恋が美少女だということが皆にバレるだろうか。そうなったら花恋は男子に告白されまくるに違いない。
今も優しくて親切な花恋は人気があるのに。
そう思うとずっと気が休まらない。

おまけに花恋は運動神経もプロスポーツ選手並みだ。この間のマラソンなんて、世界記録を狙えるのではというスピードだった。
あまりにスピードをつけすぎて、わざと女子に足をひっかけられて転んでしまっていたが。

可愛い。俺のものにしたい。俺の彼女じゃなくちゃダメだ。
するとそれがどこかから漏れたらしく、花恋の耳にも入った。だが誰に告白するかは聞こえなかったらしい。