片思いのはずだった

嘘…。
本当に…。樹くんは…私を…?


「好きだ。誰よりも。」


―信じられない。
でも嬉しい。


「私も…好きだよ。大好き。」


嬉しい。言葉にできないくらい嬉しい。

「私たち…両思いだったね。」

「な。」


ふふふっ。

私は窓の外を見る。

きれいな夕焼けの空がいつの間にか暗くなる。

そろそろお母さんも心配する頃だろう。


私たちは手を繋いで校門を出る。
横断歩道を渡る。
歩道を歩く。


樹くんのとなりで。彼女として―。