最近、家族で新しい家に引っ越した。
けど、その新しい家っていうのが、事故物件なんだ。
俺も家族もそんなの気にしないし、家賃も安かったからそこにしたんだけど、それがまずかったのかもしれない。
引っ越したとたん、立て続けに良くないことが起きている。ケガ、事故、病気。そんなものはしょっちゅうだ。
それだけじゃない。家の中で、時々幽霊のようなものが見えるんだ。
そうなると、さすがに心がすり減ってくる。
そのことを友人に話したら、知り合いに霊能力者がいるから紹介しようかと言ってきた。
普段ならそんな胡散臭い奴信用できるかと言うところだが、藁にもすがる思いで頼った。
後日、その霊能力者が俺の家にやって来ると、とたんに顔色を変えて叫んだ。
「私には見えます。この家には悪霊がとりついている。あなた方の身に降りかかった不幸は、全てそいつの仕業です。今すぐ除霊しなければなりません!」
それから、ヒラヒラとした紙のついた棒をもって、なにやら難しそうな呪文を必死に唱えてた。
それが、一時間ほど続いただろうか。
霊能力者はゼイゼイと息を切らせていたが、やがて呼吸を整えると、俺にこう言った。
「ひとまず、この家にいる霊を鎮めることには成功しました。しかしその霊はあまりに強力で、まだ完全にはいなくなっていません。本当何とかするためには、私が何度もこの家に通い、お祓いを続ける必要があるでしょう。いかがなさいますか?」
完全にはいなくなってないなんて、怖くて仕方ない。
もちろんお願いして、これからも家に来てもらうようになった。
けど、それからすぐ後だ。
その霊能力者が、詐欺で逮捕されたんだ。
なんでも、霊能力なんてインチキで、本当は幽霊なんて見えてないのに、霊がいるだの呪われているだの言って、お祓いの代金を巻き上げていたらしい。
俺の家に何度も通おうとしたのも、それだけたくさんの金がもらえるからだ。
霊能力者を紹介した友人も、事情を知って謝ってきた。
なんだよ。本気で怖がっていたのに、全部デタラメだったのか!
【解説】
霊能力者の言っていたことはデタラメだったが、語り部はこの家で霊らしきものを見ていた。
つまり、幽霊自体は本当にいたのだ。
もちろん、インチキ霊能力者のお祓いでは効果はないだろうし、この一家の不幸はまだまだ続くかもしれない。
けど、その新しい家っていうのが、事故物件なんだ。
俺も家族もそんなの気にしないし、家賃も安かったからそこにしたんだけど、それがまずかったのかもしれない。
引っ越したとたん、立て続けに良くないことが起きている。ケガ、事故、病気。そんなものはしょっちゅうだ。
それだけじゃない。家の中で、時々幽霊のようなものが見えるんだ。
そうなると、さすがに心がすり減ってくる。
そのことを友人に話したら、知り合いに霊能力者がいるから紹介しようかと言ってきた。
普段ならそんな胡散臭い奴信用できるかと言うところだが、藁にもすがる思いで頼った。
後日、その霊能力者が俺の家にやって来ると、とたんに顔色を変えて叫んだ。
「私には見えます。この家には悪霊がとりついている。あなた方の身に降りかかった不幸は、全てそいつの仕業です。今すぐ除霊しなければなりません!」
それから、ヒラヒラとした紙のついた棒をもって、なにやら難しそうな呪文を必死に唱えてた。
それが、一時間ほど続いただろうか。
霊能力者はゼイゼイと息を切らせていたが、やがて呼吸を整えると、俺にこう言った。
「ひとまず、この家にいる霊を鎮めることには成功しました。しかしその霊はあまりに強力で、まだ完全にはいなくなっていません。本当何とかするためには、私が何度もこの家に通い、お祓いを続ける必要があるでしょう。いかがなさいますか?」
完全にはいなくなってないなんて、怖くて仕方ない。
もちろんお願いして、これからも家に来てもらうようになった。
けど、それからすぐ後だ。
その霊能力者が、詐欺で逮捕されたんだ。
なんでも、霊能力なんてインチキで、本当は幽霊なんて見えてないのに、霊がいるだの呪われているだの言って、お祓いの代金を巻き上げていたらしい。
俺の家に何度も通おうとしたのも、それだけたくさんの金がもらえるからだ。
霊能力者を紹介した友人も、事情を知って謝ってきた。
なんだよ。本気で怖がっていたのに、全部デタラメだったのか!
【解説】
霊能力者の言っていたことはデタラメだったが、語り部はこの家で霊らしきものを見ていた。
つまり、幽霊自体は本当にいたのだ。
もちろん、インチキ霊能力者のお祓いでは効果はないだろうし、この一家の不幸はまだまだ続くかもしれない。

