遠い遠い君。

ピピピピピピピピピ…カチ。


目覚まし時計の音で目を覚ました。

今日もまた憂鬱な一日の始まりか。


5時30分、起床。

体を清めて動きにくい洋服を
身につけ身だしなみを整える。

メイクをやってもらい今日も"お嬢様"の完成。


そして今日も周りの機嫌を伺う生活。


「おはようございます。お母様。」


「あら、リボンが曲がっているじゃない。

私の娘ならもっと身だしなみに気をつけなさい。

それでも私には敵わないでしょうけど。」



高いヒールを履いているお母様は今日も私を見下す。


「…大変、申し訳ありません。」


「おぉ、おはよう。今日も小春は早いんだな。」


「おはようございます。お義父様。」


義父は今日も私を舐めるように見回す。



朝食を食べ終わると学校へ行く支度を始める。




「ごきげんよう」

「ごきげんよう」



微笑み挨拶を済ませ教室で静かに教室で読書を始める。この時間が私にとって1番休めるひととき。