命尽きるこの日まで




——ねえ、お邦ちゃん。

覚えているかな?
子供の頃、俺は斬首寸前の男を見たって言ったよね。

ちょうど、この田だった。もっとも、今は面影さえないけどね。


——ねえ、お邦ちゃん。
きみはあの日まで何を思い生きたの?
きみは目を覚まして何を願い笑ったの?
きみは死ぬのが怖かった?

死を目前として、俺は今更ながら恐怖で震えそうだ。笑っておくれよ。