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私が勤める会社は、電力会社。
その仕事内容は多岐に渡るものの、ひとことで言えば「生活に欠かせない電力や交通のインフラ整備や修理、開発をする会社」である。
総務部の私は、裏方の仕事をしているといっても過言ではない。
パソコンを使う仕事が主だけど、インフラ整備課なので時々現場に出ることもある。
メインとなる表舞台で頑張る方々の後方支援、というのが正しい表現なのかもしれない。
中小企業ではあるものの、常日頃なにかしら案件を抱えており、暇なんてことはない。
事務所はいつも賑やかで、誰もかれも忙しそうだ。
フロアの出入口のそばにある真ん中に鎮座するのは、年季の入ったコピー機。
ヤツはたぶん誰よりも忙しく、各部署からいつもデータを送信されて、稼働しまくりの一番働きマン。
そんな働きマンにもたれて、はあ、と思わずため息をついていると後ろからポン!と肩を叩かれた。
「紗菜(さな)ちゃん、お疲れの様子だね?」
私の三個上の先輩である、真奈美(まなみ)さんだった。
プライベートでも仕事でも、長年私に寄り添ってくれる頼もしい存在。
「真奈美さん…。糖分ほしいです」
泣き言をつぶやくと、彼女はからからと明るい笑い声を上げた。
「その資料が仕上がったら社食行こう!デザートもつけてさ」
「私、ペッコペコです。絶ッッッッッ対に大盛り食べます!」



