画面の隅に、小さく映る作業車両。
彼の車だ。
到着まで────およそ七分。
頭では短いと分かっているのに、心はそれを何倍にも引き伸ばす。
私は思わず机の端をトントンと叩いた。一定のリズム。
息を吸って、吐いて。自分を落ち着かせるためのリズム。
────大丈夫。きっと、大丈夫。
心の中で、そっと繰り返す。
張り詰めるオフィスで、三分ほど経った頃に無線が入った。
『佐藤です。現場到着。警察と連携し、手動制御に切り替えます』
迅和くんの声は、いつもと同じトーンだった。
冷静で、ぶれない。
でも私は、画面に映らない“その先”を想像してしまう。
高い信号柱。
夜風。
冷たい金属。
点滅する灯り。
その上に登る彼の背中。
一瞬、モニターがふっと暗転した。
胸が強く鳴る。
何度も見てきたこういう状況だが、慣れることはない。
思わず息を飲んだ、その直後。
『電源が一度落ちます!』
制御室から鋭い声。
彼の車だ。
到着まで────およそ七分。
頭では短いと分かっているのに、心はそれを何倍にも引き伸ばす。
私は思わず机の端をトントンと叩いた。一定のリズム。
息を吸って、吐いて。自分を落ち着かせるためのリズム。
────大丈夫。きっと、大丈夫。
心の中で、そっと繰り返す。
張り詰めるオフィスで、三分ほど経った頃に無線が入った。
『佐藤です。現場到着。警察と連携し、手動制御に切り替えます』
迅和くんの声は、いつもと同じトーンだった。
冷静で、ぶれない。
でも私は、画面に映らない“その先”を想像してしまう。
高い信号柱。
夜風。
冷たい金属。
点滅する灯り。
その上に登る彼の背中。
一瞬、モニターがふっと暗転した。
胸が強く鳴る。
何度も見てきたこういう状況だが、慣れることはない。
思わず息を飲んだ、その直後。
『電源が一度落ちます!』
制御室から鋭い声。



