指先が、少しだけ冷えている。
私は一度、大きく息を吐いて肩の力を抜いた。
笹原さんではない誰かが接続した大型モニターに、交差点のカメラ映像が映し出された。
私はそのモニターに目を奪われたけれど、笹原さんはパソコンの操作を続けていて手を離せないようだ。
「技術部には連絡入れといた。あとの手筈は現場で整えてくれると思うけど…。これ以上はこっちでどうにもできないかな」
彼も彼で、こちらでなんとか状況を改善しようと思ってくれていたらしい。
諦めたのか、私と一緒に大型モニターへ視線を移した。
街灯に照らされたアスファルトが、黒く光っている。
雨は降っていないのに、地面はどこか濡れたように見えた。
クリスマスイブの交差点は、想像以上に混んでいた。
車列が折り重なり、人影が行き場を失ったように揺れている。
歩行者信号は、変わらず赤。
モニター内では明らかに混乱が見て取れた。
『技術部、再起動準備に入ります』
無線に切り替えたと同時に、回線から声が飛ぶ。
私は喉の奥がひりつくのを感じながら答えた。
「了解しました。現場には佐藤さんが向かっています」
私は一度、大きく息を吐いて肩の力を抜いた。
笹原さんではない誰かが接続した大型モニターに、交差点のカメラ映像が映し出された。
私はそのモニターに目を奪われたけれど、笹原さんはパソコンの操作を続けていて手を離せないようだ。
「技術部には連絡入れといた。あとの手筈は現場で整えてくれると思うけど…。これ以上はこっちでどうにもできないかな」
彼も彼で、こちらでなんとか状況を改善しようと思ってくれていたらしい。
諦めたのか、私と一緒に大型モニターへ視線を移した。
街灯に照らされたアスファルトが、黒く光っている。
雨は降っていないのに、地面はどこか濡れたように見えた。
クリスマスイブの交差点は、想像以上に混んでいた。
車列が折り重なり、人影が行き場を失ったように揺れている。
歩行者信号は、変わらず赤。
モニター内では明らかに混乱が見て取れた。
『技術部、再起動準備に入ります』
無線に切り替えたと同時に、回線から声が飛ぶ。
私は喉の奥がひりつくのを感じながら答えた。
「了解しました。現場には佐藤さんが向かっています」



