カウンターの端で、焼き鳥の皿が置かれた。
湯気がふわっと上がる。
しっかりとしたタレの匂いが広がる。
さっき触れた彼の小指は、私の小指にはっきり触れた。
さっきよりも、意識的に重なる。
でも、お互いに握らない。絡めない。
ただ、そこにあるって分かる距離。
胸の奥が少し軽くなる。
お向かいの恋人たちは相変わらず賑やかだ。
でも、さっきほど羨ましくない。
私たちは私たちだ。
不器用で、ちょっと静かで、でもちゃんと同じ方向を向いている。
信号機のキーホルダーが、椅子の背で小さく鳴る。
青信号ほど派手じゃないけど、赤ほど止まってもいない。
今の私たちは、たぶん黄色。
止まらないように、少しだけ慎重に進む。
湯気がふわっと上がる。
しっかりとしたタレの匂いが広がる。
さっき触れた彼の小指は、私の小指にはっきり触れた。
さっきよりも、意識的に重なる。
でも、お互いに握らない。絡めない。
ただ、そこにあるって分かる距離。
胸の奥が少し軽くなる。
お向かいの恋人たちは相変わらず賑やかだ。
でも、さっきほど羨ましくない。
私たちは私たちだ。
不器用で、ちょっと静かで、でもちゃんと同じ方向を向いている。
信号機のキーホルダーが、椅子の背で小さく鳴る。
青信号ほど派手じゃないけど、赤ほど止まってもいない。
今の私たちは、たぶん黄色。
止まらないように、少しだけ慎重に進む。



