やがて、隣から小さく息がこぼれる。
「…よかった」
予想外の反応に、反射的に顔を上げてしまった。
ゆらりとした照明の明かりのしたで、迅和くんがほんの少しだけ笑った。
「嫌われたのかと思った」
その一言が、胸の奥を真っ直ぐ射抜く。
「そ、そんなわけない!」
即答する私も私だけど。
こんなに堂々と言えるなら、言えばよかった。
「僕さ、現場で考えてたんだよ。このまま距離置かれたらどうしようって」
たぶん色々思い巡らせていたのだろうと気づかされる言葉だった。
ああ、と思う。
私は守っているつもりで、彼を不安にさせていた。
会社で崩したくなかった。
仕事はいつも通りにしたかった。
ちゃんとしていたかった。
好きになったからこそ、軽く見られたくなかった。
でも、守る方向を、少し間違えていたかもしれない。
テーブルの下で、そっと手を伸ばす。
ほんの少し、彼の小指に触れた。
会社では絶対にしない距離。
「避けてないよ」
今度は、はっきり言えた。
「避けてないからね、絶対」
迅和くんがこちらを見る。
私は自ら再起動をかけて、視線を逸らさないように見つめた。
「避けてないけど、固くはなるよ」
「うん。分かった。仕方ないね」
あっさり許されて、私もようやく笑いがこぼれる。
「…よかった」
予想外の反応に、反射的に顔を上げてしまった。
ゆらりとした照明の明かりのしたで、迅和くんがほんの少しだけ笑った。
「嫌われたのかと思った」
その一言が、胸の奥を真っ直ぐ射抜く。
「そ、そんなわけない!」
即答する私も私だけど。
こんなに堂々と言えるなら、言えばよかった。
「僕さ、現場で考えてたんだよ。このまま距離置かれたらどうしようって」
たぶん色々思い巡らせていたのだろうと気づかされる言葉だった。
ああ、と思う。
私は守っているつもりで、彼を不安にさせていた。
会社で崩したくなかった。
仕事はいつも通りにしたかった。
ちゃんとしていたかった。
好きになったからこそ、軽く見られたくなかった。
でも、守る方向を、少し間違えていたかもしれない。
テーブルの下で、そっと手を伸ばす。
ほんの少し、彼の小指に触れた。
会社では絶対にしない距離。
「避けてないよ」
今度は、はっきり言えた。
「避けてないからね、絶対」
迅和くんがこちらを見る。
私は自ら再起動をかけて、視線を逸らさないように見つめた。
「避けてないけど、固くはなるよ」
「うん。分かった。仕方ないね」
あっさり許されて、私もようやく笑いがこぼれる。



