12人と私のハチャメチャ寮生活! ➊輝石の寮の12人のジュエル達

「行ってきます」

「行ってらっしゃぁい」

実を言うと私、先生に質問するのが得意ではない。先生って、性格はいい人ばっかりだけど、何というか、威圧感があるんだよね。でも、生活に関係する事だもん、頑張らなきゃ。

(早送り)

「2年B組の天石咲希です。あの、先生。聞きたいことがあるんですが、お時間ありますか」

「……いいですよ。天石さんは転校生ですし、分からない事がいっぱいありますでしょうから、遠慮なく聞いていいです」

ふぅ。私は深呼吸をして、先生を真っ直ぐ見つめた。

「寮生活に関係するお話で。私って、いつから、女子寮に住む事になるんでしょうか」

「あぁ。寮ね寮ね。実は天石さん!ほんっとうにごめんなさい。女子寮が、もう残りがないの。だから、」

急に先生の目の色が変わる。嫌な予感がする。

「男子寮に入ってもらえないかしら?まあ、男子とは基本あんまり接さないと思うのよ。全ての生活用品が男女別々だから心配しないでね。そのグループが、『grow』よ。知ってる?」

「は、は、はい、知ってます。(私も女子ですが)女子から絶大な人気を得ている」

「growの子達は、確かに礼儀正しいんだけれども、個性が強すぎて、疲れちゃうかもしれない。先生から言っておきますね」

「それはつまり、カオス、ということで?」

「ふふっ、そうよ。でも大丈夫!また聞きたい事があったらどうぞ」

爽やかに言い残して先生はパソコンに向かい直した。もう聞いても聞いてくれなさそうだったので、私はその場を後にした。