佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで

……え。
暖かい何かに包まれた。

こ、の声……っ、違う、幻聴……なはず。

恐る恐る顔を上げる。
「さ、佐倉くん……」

そこには、佐倉くんがいた。
「羽衣ちゃん、熱は……」

佐倉くんはゆっくり私をソファに寝かすと、冷えピタや布を用意してくれた。
佐倉くんが、本当にいるのか、白昼夢か……。

分からないけど。

あたふたする珍しい姿に、どうしようもない気持ちが溢れ出る。

やっぱり……好きなんだよなぁ……。
佐倉くんは……一生懸命になれる人。

あの時も……そうだった。