佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで

……て、今ぐだぐだしてる場合じゃないな。

今すぐ……羽衣ちゃんに会いたい……。
「羽衣ちゃんのクラス見てくるわ」

立ち上がって歩き出す。
羽衣ちゃんのクラス……ここか。

全体を見渡したが、羽衣ちゃんの姿が見当たらない。

……あれ。

ほぼ毎日、教室で食べてるのに……。
どこにいるんだろうと、クラスの女子に声をかける。

「あの、う……愛山さんは?」
「えっ、佐倉くん……っ。なんでこ……」
「いいから、答えて」

冷たい口調だと自分でも思う。
けど、今は羽衣ちゃんに会いたいと思う気持ちが勝っていた。
「……えと、月曜から休みだよ!」