佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで

……どうしようか。
チラリと羽衣ちゃんを見る。

ワンピースが透けている。
……俺の、ミスだ……。

俺は頭を抱える。
まさか、あんなに水がかかるなんて……。
今の季節は春とはいえど、まだ肌寒い。

そんな中……冷たい水でびしょ濡れなんて……。

「い、イルカすごかったね!佐倉くんありがとう!私、すごくたのしかっ……」

「……羽衣ちゃん」

俺は羽衣ちゃんの瞳を見る。
キラキラしていて、澄んだ目。

下心のないことが、瞳ですぐわかる。