「高橋くんは、紗良ちゃんのメッセージを気持ち悪いなんて思ってなかったんじゃないかな。ノートのことだって、迷惑じゃなかったと思うよ。高橋くん、紗良ちゃんのノートを代わりに書くようになってから、毎時間すごくマジメに授業聞いてたもん。高橋くんがいくら優しくて責任感が強い人だったとしても、どうでもいい人のために毎日ノートのコピーまでするかな?」
「……、わからない」
少しの間の後につぶやいたら、呆れ顔のユーコにどうしようもなさそうにため息を吐かれた。
だって、ほんとうにわからない。
高橋くんが何を思っているかなんて、わたしなんかには検討もつかない。
「手が治ったら、ノートのお礼してみたら? 得意なお菓子とか作って」
「でも……」
「きっと、喜ぶよ。高橋くん」
ユーコがやけに自信たっぷりに笑うから、わたしも曖昧に笑い返した。



