わたしの秘密のキューピット


『知ってる? うちの学校に伝わる恋のおまじない』

『おまじない?』

『片想いが叶うおまじないだよ。夕方の四時四十四分ぴったりに、誰にもバレないように片想いしている人の机かロッカーに想いを書いた手紙を入れたら、キューピットが現れて、好きな人と両想いになれるんだって』

『キューピットって?』

『恋の神様みたいな感じかな。だけどキューピットに恋を叶えてもらうには条件があって。もし片想いの人と結ばれたら、代わりにキューピットになにかひとつ自分の大切なものを渡さないといけないんだって』

『大切なもの?』

『そう。たとえば――、とか?』