「別に俺は誰かを刺激しようとかそういうふうに思ってるわけじゃないんで。水瀬一人で十分なのに、俺までそういうことしたらどうなるか」
「……えっ!? ウチ、まだ『しのっちさ』しか言ってないよ!?」
よっし、狙いどおり! ギャル先輩はパニック状態である。
委員長と不良後輩も怪訝そうな顔をしている。水瀬だけがいつもどおり。
(なにが起こってるんだろう……でも、私には関係ないか。……次は「もっと主体的に動けば、結果は変わると思う」って言おうかな、でも篠原くんは冷静に状況を見ることができていてすごいと思うし……)
(今、あのギャルの先輩が言う前に篠原先輩が止めていたように聞こえたのは気のせい? それよりも、なにか考えないと……「ちょっと自主性とか主体性が足りないですよね」とか? 篠原先輩はちゃんと周りを見ててすごいから、今のままでもいいと思うけど……)



