委員長は後ろに持っていたものを見せた。今流行りの漫画だが……なんでここに?
「これ、水瀬くんのリュックの中に入ってました」
「え、見たの?」
「リュックがあまりにも重かったので。水瀬くんが教科書類はロッカーに入れるタイプなのは知ってましたから、確認しました。そしたら、大量の漫画がリュックの中から」
「うわあ、プライバシーの侵害……じゃない、やばいぞこれ」
「それは謝りますが……これがどういうことなのか、説明してくれますか? 漫画の持ち込みは校則で禁止されていますが」
委員長はくいっと、後ろを指さした。そこには委員長のデスクがある。
歩き出した委員長に、水瀬は大人しくついて行った。
こうして、水瀬の校則違反が発覚したことで、なくしもの騒動は幕を閉じたのだった。
……この一週間で俺は普段の三倍くらい疲れたよ。水瀬の探しものに付き合わされるのは、もうこりごりだね。



