……ふざけんな、俺はそんなことのためにまた昼休みつぶしたのかよ。
まあ、こいつはこいつで委員長推しだからな。
尊敬する人にそんなこと言われたら挑戦してみるのは納得ではある。
「見つかったし、戻ろうぜ」
「いいけど、ちょっと待ってくれない?」
水瀬は空き教室から出ようとした俺を引き止めると再び不良後輩に歩み寄り、
「絶対身長抜かしてやるからな、覚悟しとけ!」
「それ、多分無理ですよ。無駄に宣言するのやめてください」
「……後輩のくせに! 生意気!」
捨て台詞を吐いて戻って来る。
今度こそ空き教室から出ようとして、その直前に振り返った。
「勉強会、次はいつがいい?」
「いつでも大丈夫です」
「あー……じゃあ、来週の火曜日に来るわ」
「おかげでテストの点数が上がってるんで、本当に助かってるし。じゃあ、ここで待ってます」
不良後輩と約束をすると、俺たちは見回りに戻った。



