今日も風紀は乱れている




そこまで考えたところで、水瀬が黙って考え込んでいることに気付く。



「ちょっと待って……そうだ! 昨日、玲央と話したんだった! 聞きに行った方がよくない?」

「じゃあ、次は不良後輩に会いに行こう。――では、俺たちはもう行きます」

「え、もう行っちゃうの〜? また遊びに来てよ?」



名残惜しそうに手を振るギャル先輩に手を振り返しつつ、俺たちは四階へ。


例の空き教室に行くと不良後輩はソファに寝転がって天井を眺めていた。



「あ、篠原先輩。勉強会ですか?」

「いや、今日はそうじゃなくてだな……水瀬の学生証がなくなったんだが」



俺が手短に事情を説明すると、不良後輩は体を起こした。


水瀬の姿を目にいれて、いたずらっぽい顔になる。



「あれ、水瀬先輩じゃないですか。昨日『次会うときには身長抜かしてやる!』って言ってませんでした? 変わってないように見えるんですけど……」