「なんで手伝わなくちゃいけないんだよ」
面倒だということを前面に押し出した口調で言う。
「だって俺の相棒じゃん。それに風紀委員だろ?」
「落としものボックス見ろよ。あと、その担当になった覚えはないな」
「じゃあ今からなろう。一緒にもの探しをする者の頂点に立とうぜ!」
「嫌だ」
これ絶対時間取るやつだな。
脳内で拒否した場合と同意した場合でそれぞれの時間を計算してみる――拒否したらこの昼休みはつぶれる。授業に遅れる可能性もあるな。
同意しても昼休みはつぶされるだろうが、無意味な押し問答に付き合わされることにはならない。
なんなら、見回りもできて一石二鳥じゃないか? ……誰が得をするかは知らないが。
「……分かったよ。で、心当たりは? 気付いたのいつ?」
「よっしゃ、悠マジで神!」
「そういうの、いらねえ」
「はーい。でも、心当たりはないんだよなあ。気付いたのはここで、『学生証で学割使えたんだよね』って話聞いたとき」



