「俺にそんなプライドはねーんだよ! そっちこそ本当に風紀委員か!?」
「――というわけで、やってきました備品庫! 本日のリポーターは水瀬颯良と!」
「…………」
「そこは『篠原悠でお送りします』って言うところじゃん、な?」
答える気力なし。
どんなに抵抗したところで、結局はこうなるんだな……まあ、今まで散々水瀬の言う『楽しそうなこと』に付き合わされてきたんだけどさ。
にしても、備品庫がこんな人気がない校舎の端の端にあるとは、知らなかった。
場所や位置を考えても、教室一つ分くらいの大きさはある――こんなところに、なにがおいてあるんだろうな?
隣に立った水瀬はクリーム色をした頑丈そうなドアをじーっと見ていたかと思うと、
「よっしゃ、入ろう!」
「さすがに心の準備ができてねーよ!」
俺がドアノブにかけられた手をつかむと、水瀬はにやっとした。


