今日も風紀は乱れている




「そんなこんなで、あとはまあご存知のとおり」

「なんだよそれ! いいから話せ!」



引っかからなかったか。


とにかく呼び出しが書かれたメモをもらった俺はその日中浮かれながらすごし、あっという間に放課後を迎える。



呼び出し人は、俺が空き教室に来た数分後にやってきた。



俺の知っている数少ない女子生徒である委員長やギャル先輩とは違う空気をまとった生徒。


その人ははにかんだような笑顔で『ごめん篠原くん、待たせちゃった?』と言った。



そこらへんの、水瀬のような男子だったらそれはもうニヤけて仕方がなくなってしまうような演出だったが、なにせ知らない人である。


曖昧な返事を返しながら、「急に呼び出して、どうしたんだ」と認知しているふりをして本題を切り出した。



そこで突然言われたのが、冒頭の「私に、付き合ってもらう許可をくださいっ!」である。