「私に、付き合ってもらう許可をくださいっ!」
軽やかなソプラノ、上目遣いで向けられた視線、赤らんだ頬。
昨日の放課後のことのくせに、どれもはっきりと思い出せる。
見知らぬ女子生徒からの、謎の告白。
これが何度も脳内再生されるのである。
……あー、頭から離れねえ。昨日からずっとこのことしか考えていない。
正直に言うと朝ごはんになにを食べたかも覚えてないし、さっきまで受けていた四時間目の授業がどの教科だったかも覚えてない。
せめて、水瀬にはなにも聞かれないようにしないと。
あいつにバレたらいろいろ問い詰められて面倒だからな。
いつもどおり、いつもどおり……ポーカーフェイス、と。
「……あれ、悠、なんかあった?」
「お前、そういうとこ妙に鋭いよな」
「鋭いっていうか……悠、変顔してる? 目ぇガン開きじゃん。口とかリアルでへの字だし、……ぷふっ」



