「調子に乗らないでください! 私の身長、バカにしているんですか!?」
「……ひゃっ」
もう一度水瀬の後ろに隠れたギャル先輩に向かって、委員長はキレ気味に叫ぶ。
「校則にかわいいは関係ないです! どんな事情があったとて、校則は守ってください! では、私は戻ります!」
一気にまくしたてると、早歩きで風紀委員室の方へ行ってしまった。
……まあ、身長に触れたのはダメだったよな。
「うぅ……」
ギャル先輩はしぼんでおり、そんな先輩を仲間の女子たちがなぐさめている。
「ウチ、もうスカート折らない……」
ぼそっと、半泣きでギャル先輩が宣言する。
とあるギャルの身だしなみ。
それを委員長は、ギャル先輩が可哀そうになるくらい、そして俺たちの努力が無駄だったと思わされるくらい、いとも簡単に片付けたのだった。
……俺たちの努力って、本当になんだったんだろうな。
「でもかわいかったからいい!」
「一旦黙ってもらおうか」



