今日も風紀は乱れている




高校2年生になって、風紀委員になったというのに校則を犯しにいくようなやつがいるとは、信じがたい。というか、信じたくない。



「悠、せめて聞いてくれよ! 俺すごいこと思いついたんだって!」

「廊下で大声出すな、お前の声響くから地味に目立つんだよ……で、なんだ」

「備品庫探検しに行こう」

「それかよ。何回言うんだ」



足を止めた。隣を歩いていた水瀬も、つられて足を止める――きょとんとした水瀬と目が合った。



「俺は行くつもりなんて1ミリもないけど、『一応』聞いておく。なんで急に探検なんだよ」

「やっとか、篠原くんよ。ついに吾輩の話とやらを聞く気になったか」

「どういうキャラ変だ」



一人称が我輩とか、初めて見たかもしれない。水瀬にはあまり合っていないがな。


そんなことは全く気にしていない水瀬は、愛嬌のある笑顔を浮かべてためにためてから――