今日も風紀は乱れている




全身をくまなく見てから、ギャル先輩と向き合う。



「またスカートを折っているんですね。先月、注意したはずですが」

「え、だって大事じゃん、」

「スカート丈、直してください」



委員長はぴしゃりと言った。


表情が険しいわけではないし、声音も冷たいわけでもないのに、圧を感じる――さすが委員長。



「もしかして、今日の体力の残量、とか言うつもりですか?」

「そ、そうよ悪い!?」

「そんなの知りません。直しなさい」

「……きゃーっ」



ギャル先輩は委員長の前から逃げ出すと、水瀬の後ろに隠れた。


水瀬のにやけ面……見ていられないぜ。



委員長はそんなの関係なしとでも言うように、ただただ指摘する。



「ルーズソックスもしているんですか。だらしなく見えるのでやめてください」

「だらしなくないもん……」


「厚底もダメです。ケガにつながるので」

「ケガしてないもん……」