廊下を歩いていると、ギャルと思わしき女子生徒の声が聞こえてきて、それを耳にした水瀬が言ったのだ。
「ねえ悠、あんな人いたっけ? ちょっとやばくない?」
それを聞いて思った――この学校のギャルって、わりと校則守ってる人が多いよな?
だが、水瀬が珍しく校則の取り締まりに関していそうな発言をしたものだから、見ないわけにはいかない。
「急にどうしたんだよ水瀬――って、なんだよあれ!?」
わざわざ探すまでもなかった。見つかりに来ているような見た目だったからな。
ギャルの女王、という言葉が脳裏に浮かんだ。委員長にならって、ギャル中のギャルと言ってもいい。
シャツのボタンは三つ開け、ネクタイはゆるく、メイクも髪もばっちり……いや、きりがねえ。
あと、周りの女子と比べて普通に身長が高い。
というのはまあいいとして、俺は短く折られたスカートに目がいくのを自覚した。短すぎるだろ、さすがに。



