委員長(って言ったら怒られるんだっけ?)は、水瀬を一瞥してから言った。
「ネコです」
「それは知ってるって。だから、名前は?」
「……ネコです」
「だから――」
「ネコです。ネコって言うんです。校長室で飼っている、猫の名前」
昼休みということもあり、騒がしい校内の中を水瀬と並んで歩く。
さすが高校1年生、ほかの学年の階と比べてダントツで騒がしいな。
「ねえ悠。悠って、猫好き?」
「いや別に。というか、猫に限らず動物には興味ない」
「へえ、それはやっぱり嫌われやすいから?」
「んなわけねえ。やっぱりってなんだよ。逆に、動物から嫌われているのはお前の方じゃねえのか?」
「うわあ、偏見がすぎてるって。俺、意外と動物にモテるんだよ? みんな、俺を見てグルルルとか、シャーとか、そうやって吠えてくれるんだから」
「……それはよかったな」


