今日も風紀は乱れている




「先生から頼まれたんです。どうしても探さなくてはいけないみたいで……あなたたちなら引き受けてくれると思ったんだけど……」



なんか、だんだん委員長が可哀そうに思えてきた。


委員長にも委員長の立場があるわけだし、俺たちは風紀委員なわけだし。



横を向くと、離れたところで決定権を放棄したような顔で立っている水瀬と目が合った。俺に決めろってか。



「まあ……委員長がそこまで言うなら……やってみます。それにあたって、脱走した猫の見た目なりなんなりを教えてほしいんですけど」



「わあ、ありがとう! ――じゃなくて、ありがとうございます」



なんだか、今日はみんな失言が多いな。……なんてことはどうでもよくて。



「えっと、猫の特徴は、体全体がグレーで、瞳が緑色と聞きました」

「いいんちょー、猫ちゃんの名前は?」

「水瀬くん、あなたは敬語を使うということを覚えてください。あと、私の名前は委員長ではありません」