今日も風紀は乱れている





「あなたたちには、猫を探してもらいます」



昼休みが始まり、昼食を取り終えた俺と水瀬は、見回りに行く前にこんなことを告げられた。


……唐突すぎて内容が入ってこないが、なにを言ってるんだ? しかも風紀委員長が。



「はいはーい! その仕事、俺たち『昼休み見回り課』にお任せあれです委員長!」

「なんだその『課』って。どこだよここ。つーかお前、なんでもかんでも疑わないでのってたらオレオレ詐欺とか引っかかるぞ。……で、委員長、なんでしょうか」



水瀬から委員長に視線を移した。



委員長――本名、朝倉七海(あさくらななみ)。俺たちの上司(おっと、水瀬の影響を受けちまった)である先輩だ。


この前、水瀬が「説教されても怖くない」と言っていた人である。



きれいに結ばれた黒髪、切れ長寄りの目、美しく着こなされた制服。


雰囲気も見た目も、まさに委員長中の委員長だ。