「俺の人生悲惨じゃないですか、やめてください。努力が虚しくなってきますって」
「ねえねえ悠」と水瀬が俺をつっついてきた。
反応するのも嫌になるくらい精神的に疲れているものの、どうにか「なんだよ」と言う。
「あのさ、悠、俺に『成績悪かったら可哀そうだろ』って言ってきたじゃん」
「言ったな」
「でもさ、実際悠も成績悪かったじゃん。なんなら俺よりひどかったじゃん」
「……そうだが」
「しかも、悠の勉強法って結構まともっていうか、一般的っていうか、俺とか委員長みたいにおかしくないじゃん」
「当然だろ」
「だからさ、俺、悠がすごく可哀そうに見えてきたんだけど……」
珍しく弱々しい口調で言われ、俺はもう悔しさとかむかつきとかを通り越していっそ笑顔を浮かべた。
さっき水瀬がしていたドヤ顔を俺もしてみる。
「――だから最初に言っただろ? 『成績悪かったら可哀そうだ』って」



