今日も風紀は乱れている




「じゃあ次、水瀬先輩ですね。俺からはご愁傷さまですとだけ言っておきます」

「お? そんなこと言っちゃっていいのか? ご愁傷さまはそっちだぜ?」

「水瀬、あんまり調子に乗るな。ここまでにしておこうぜ、成績悪い人が可哀そうなことになる会なんだからさ」



どうやら水瀬は成績に自信があるらしいが、その自信がどこから来ているか分からないしな。


それに水瀬のことだ、一般常識という物差しではなく、自分の世界オリジナルの物差しで測っている可能性もある。



俺が水瀬のことを考えてあえて止めたのだが、水瀬は通知表に手をかけた。


ああ、ご愁傷さまだよ水瀬。



「はいこれ俺の成績! 結構いいだろ?」



恐る恐る目を開いた。


そこには1や2といった文字で溢れかえって――あれ、違う。



数学、理科、音楽、美術が4、残りは5。


念のため文字をこすってみたがちゃんとプリントされた文字で、見間違いじゃない、正真正銘この評価だ。