「いや、委員長のせいじゃないです」
「じゃあ、俺のせいです。俺が勉強で分からないところをため込んで、教えてもらおうとしたせいで……俺だって、気付いてたのに……」
「不良後輩のせいでもないからな」
「悠、俺のせいだ。俺、悠が熱あるって知ってたのに、あのタイミングで走らせたから……」
「そうだお前のせいだよ、この疫病神、破壊神、アホの極みめ。前科持ちなんだから反省しろ」
そのとき、突然シャッとカーテンが開けられた。
「あら篠原くん、起きてたの。もうだいぶよさそうだけど、一応熱測ってくれる?」
全然大丈夫じゃないし元気でもないですよ?
養護教諭から差し出された体温計を受け取って熱を測ると、今朝と同じ37.8℃だった。
体温を報告すると、養護教諭は「五時間目が終わるまでは寝ていなさい」と言い、出ていった。
カーテンが閉められたのを見てから、再び横になる。
と、水瀬が神妙な顔つきでこちらを見ていた。
「なんだよ水瀬」
「あのさ、37℃台は熱じゃないよな?」



